ちょっとホラーでも見る?

映画とかアニメとか日々のこととか

映画「関心領域」を観てみた

 結構話題になっている「関心領域」がアマプラに入ってきたので見ました。

 正直映画として面白いか?といわれると、画面が劇的に変化したり、物語が急展開するわけじゃないので、エンタメとしての面白みは皆無です。

 しかし、これは見なきゃいけない作品かな、と思います。

 そして、できれば精神的に丈夫な、少なくとも何も問題ない時に見てください。

 わたしは、ちょっと色々と立て込んでいた時に、ほろよいの梅酒ソーダを一杯ひっかけながら視聴したんですが、それを後悔するぐらいしんどくなりました

 普段エンドロールもしっかり見る派なんですが、今回は見られず画面を閉じました。

 しんどすぎて

 

 

あらすじ

空は青く、誰もが笑顔で、子どもたちの楽しげな声が聞こえてくる。そして、窓から見える壁の向こうでは大きな建物から煙が あがっている。時は1945年、アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族がいた。 スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、 建物からあがる煙、家族の交わすなにげない会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる。その時に観客が感じるのは恐怖か、不安か、それとも無関心か? 壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?ーーーアマゾンプライムより

 

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以下所感よりネタバレになります。

 

 

所感

 この映画のベースになっているのは、アウシュビッツ収容所の所長として働くアドルフ・ヘスとその家族の物語です。この家族の豪華な邸宅のすぐ横はアウシュビッツ収容所。そこを隔てるのは1枚の壁だけ。

 まず特筆したいのは画面の作り方淡々とした日常生活の中に不穏な影を作る画面作りはA24のうま味が出ています。(ミッドサマーとかMEN 同じ顔の男たちとか)

 今回はそこに「音」が加わります。MEN 同じ顔の男たちでも、BGMの使い方が巧みだったんですけど、今回は完全に場面で流れている不協和音を含めた「音」が本当に大事だし、正直ここを聞き逃してしまうとこの映画の見どころは半分……いや、7割ぐらい失っているようなものだと思います。

 わざと真っ暗な画面に音が流れているだけの映像をながしてスタートしているあたり、作成者側からも「音」に注目するような無言の圧力がかけられています。

 この映画、全編通して家族の日常生活が画面上描かれています。凄惨な殺害現場や処刑のシーン、死体が出てくるわけじゃないんです。ずっと穏やかな日常。でもその後ろで銃撃の音、叫び声、何かの轟音がずっと絶えず流れてくるんです。もう、本当これがしんどい。耳を澄ませば澄ませるほど、「死」の音が聞こえる。叫び声も、何か言葉を叫んでるんですよ。命乞いなのか、名前なのかわからないんですけど、でも意味のある言葉を発しているのは分かる感じ。

 また、この家族。当然なんですが夫のルドルフが軍の高官なので裕福なんです。広い家に広い庭。子だくさんで、使用人も雇っている。一方でユダヤ人からはぎ取った毛皮のコートを吟味したり、「歯磨き粉からダイヤモンドが出てきてから歯磨き粉は必ずもらうの!」と雑談していたり、子どもたちがユダヤ人から抜き取った金歯のようなもので遊んでいたり。裕福でも、ユダヤ人のものを奪っていることには何の躊躇もないんですよ。もう本当に「人間だと思っていない」様がありあり。

 そんな感じで、家族の生活の穏やかにも見える風景なのに、ところどころホロコーストの事実が混ざっているんです。それだって「これは人体の一部だ」とか「誰かの持ち物だった」と関心を持てれば意味をなすんですけど、登場人物は関心を持っていないので意味を持ちません

 あと、登場人物の特徴として、「どこにでもいそう」な家族とその周囲なんですよね。ルドルフは完全に仕事人間なんですけど、その奥さんは少し横暴というか使用人に八つ当たりをしたり、キリキリ怒っていたり、ちょっと見栄っ張りなのかな?と思えるような部分があったり、それも含めてめちゃくちゃ人間臭いというか。そんな「どこにでもいそう」な人たち塀の中関心を持っていないからこそホロコーストは起こり続けている、という表れにもなっていて。

 そして、確実にルドルフは精神を病んでいそうなんです。鬱っぽく無気力で。最後のシーンの空嘔吐なんかまさにそうですよね。でも、多分本人はなぜそうなっているのか気づいていない。なぜなら、当時のドイツにとってホロコーストは正義であり、「アウシュビッツで効率的にユダヤ人を虐殺していくこと」は彼の仕事にすぎません。そこに「悪」や「罪」はなく、ただ彼は与えられた使命を懸命にこなしたに過ぎないのです。あなたも仕事や日常生活を行っているのではありませんか?それに疑問を抱いたことは?そこが怖いところだな、と。なおかつ、彼には養っていかなければいけない家族がいます。だからこそ仕事はやめられない。それも現代と一緒ですよね。

 映画の中盤で、収容所にいるユダヤ人のためにリンゴを埋める少女が出てきます。これはアウシュビッツ塀の中に関心がある、現代の考え方でいえば正義の位置の人、とでもいえるのでしょうか。しかし後半、そのリンゴを奪い合ったがためにユダヤ人同士で争い、ナチスに銃撃されてしまうシーンがあります。ここも、すべて音声のみになるのでそう思われるシーンとしか言いようがありませんが、それもしんどい。善としてやった行為が彼らの死を早めてしまっている

 

 正直、これは何か解説したり語ったりするようなものではないし、見てくれとしか言いようがない作品かな、と。この映画が淡々と進むからこそ感じる気味悪さや居心地の悪さ、不快感が一番この映画の醍醐味であり、ミソだと思います。

 逆にそれを感じることができればこの映画を見た意味がかなりあると思うんですよ。そこが「関心」を持てるかどうかの境目だと思うし、できることなら「関心」を持ってほしいと思ってしまいますね。これはわたしの傲慢ですが。

 これが「ホラー映画」という枠組みで観られていること自体は、実はかなり救いがあるというか。それは現代の我々が少なくとも後世に生きる「ホロコーストは悪」だと認識できていて、繰り返してはいけないものだとわかっているからです。

 一方で、それがいつまで続くのか。ちゃんと「悪だ」と断言し続けられるのか?と視聴者を試しているような映画です。わたしは弱い人間なので、ルドルフと同じ立場であれば同じようにふるまってしまうんじゃないか、という恐怖感もあって。それが余計にしんどい。わたしは正義の人でい続けることができるんでしょうか。わたしは関心をもって周囲を見渡すことができるんでしょうか。

 

 

 

ちょっと…いや、かなりしんどいので、次はハッピーアホアホラーを観ようと思います。

 

 

ブログの中に記載した「MEN 同じ顔の男たち」のレビューはこちら。個人的にはめちゃくちゃ好きな作品です。多分好みは分かれますが……

 

hokishita-honpo.hatenablog.com

 

こちらはオフィシャルサイト

happinet-phantom.com

 

映画「パージ」を観てみた

結構面白かったです。

これ、実際に起こり得そうだから怖いですよね。あんまり絵空事ではなさそう感というか。

これが放映された2013年は娯楽として楽しめるのかもしれませんがちょっと2025年の今は恐怖の方が強い気がします。

OPも凄惨な虐殺・暴動の映像と和やかなクラシックが流れるというのはホラーやサスペンスにおいてもはや常道というか王道のような流れですが、やっぱりぞくぞくしますね。イカゲームの殺戮シーンでもfly to the moonが流れるシーンなんかは結構記憶に新しいんじゃないでしょうか。

 

あらすじ

パラノーマル・アクティビティ」シリーズの製作ジェイソン・ブラムと「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイの共同プロデュースで、製作費300万ドルという低予算ながら世界興行収入が8000万ドルを超えるヒットを記録したスリラー作品。人々の生活を裕福にするため、安全を維持するために政府が定めた「1年に一晩(12時間)だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる」という法律「パージ」。この夜は、警察や消防といった救急サービスの機能はすべて停止なり、街は完全に無法地帯と化す。妻と2人の子どもと暮らすジェームズ・サンディンは、家族とともに「パージ」の夜を完璧なセキュリティの家で平穏に過ごすはずだった。しかし、「パージ」開始直後にターゲットとなった1人の男を家にかくまってしまったことで、暴徒と化した市民から一家全員の命が狙われることとなる。一家の主ジェームズ役にイーサン・ホーク。監督は「ニューヨーク、狼たちの野望」でもホークと組んだジェームズ・デモナコ。(映画.comより)https://eiga.com/movie/78850/

 

 

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以下、所感に当たりますのでネタバレ注意です。

 

 

 

所感

題材としては面白い。今後の深堀に期待。という印象です。

設定や題材は面白いし、結構皮肉というか社会への強烈な風刺もきいてます。

恐ろしいのは、今の現代がちょっとパージに近づきつつあることです。

だから楽しめたか、というよりは恐怖感が勝つかも。

あとはもうひとひねり、もうひとひねりが欲しい…という感じ。言いたいことはわかるんだけど、もっと心をえぐってほしい…という、かゆいところがそのまま置いておかれている感です。

 

主人公は防災用の警備システムを売るセールスマンの男(ジェームズ)と、その一家。

本人は元から富裕層になったというよりかは、パージを恐れて警備システムを取り付ける富裕層に、商品を売りまくって富裕層になった、いわゆる「成金」パターンのようです。しかもジェームズはパージ支持派。まぁ、パージがあるから富を得ているので当たり前と言えば当たり前ですが。

セールスを終えて帰宅し、そこら辺の家族と変わらない会話をしています。思春期の娘(ゾーイ)が年上の彼氏(ヘンリー)と交際するのを反対したり、ちょっとオタク気味の息子(チャーリー)がいたり。そんな和やかな住宅街なのに、みな刃物のメンテナンスやピリピリした会話などパージ前の緊張が高まっている様子。穏やかなはずの環境なのに、このひりひりした感じも良いですね。あべこべ感が少しコミカルです。

チャーリーはどうにもパージに対して疑問を抱いているようですが、母親(メアリー)は「助かっている」「いいことだ」と諭します。ここが怖いところで、大人は社会の風潮を受けがちで「国が推進しているパージ」に対して疑問を持っていないんです。分別がないとされている子どもの方が否定的(でまとも)なんですよね。もっと正しく言うと、この場面の母親自身も少し疑問は持っていそうなんですが、自分に言い聞かせているような雰囲気なんです。でもそれを言えない「雰囲気」になっているというか。

この構造がなんとも気持ち悪くて良いよくないんだけど、世間一般にはあるあるだよね、という。

 

夜になって家々がロックダウンを始めます。主人公の家も例外ではありません。

そんな中チャーリーはジェームズに聞きます。「パージには参加しないのか」と。

ジェームズはその必要性がないことを説明しますが、じゃあ必要になったら参加するのか?と痛いことをつかれるんですよね。

どうにもジャームズもパージによって攻撃を与えること自体は快く思っていない、でも人の暴力性を解き放ち、今後の平和な国の運営のためには仕方ないという諦めのような気持ちがうかがえます。ここも大人のいやなところがありありと書かれています。

また、主人公が仕事をする背景でパージのメリットが紹介されています。

犯罪率が減少したこと、またそれに合わせて経済的な発展があったこと…

失業率が低下したこと。(そりゃ失業しているような社会的弱者はパージされてるんだから当たり前やろって感じなんですけど

ディストピアだ……

 

ジェームズが仕事をしている間、各々が自室で好きなことをして過ごします。

娘の部屋には恋人が忍び込んでいたり、(とんでもない

母はランニングマシーンで運動していたり。

息子は自作のラジコンのようなおもちゃを家の中で走らせますが、監視カメラに黒人が助けを求めているのを発見します。

息子は見かねてロックダウンを解除してしまいます。早く家の中に入れと黒人を招き入れます。

 

個人的なところですが、ホームレスの黒人がパージされる対象で、パージする側がみんな白人であるところが良かったなと。時代の流れもありますが、今は映画の中でも黒人という背景で苦しむような描写は控える傾向にあります。

でも、リアルな世界では差別は消えてないわけですよ。映画という虚構の世界では黒人や白人であることに起因する差別はありませんが、実生活ではまだまだ存在します。もちろん、我々のようなアジア人もね。

そしてこの黒人、よく見るとドッグタグを着けているんです。退役軍人っぽい。国のために働いていたのに、そんな国が支持するパージの対象になってしまう。すげぇ皮肉

彼は彼が守ったものに殺されようとしているんですよね。

 

家族と黒人が一堂が玄関で遭遇。そんな中、年上彼氏ヘンリーが父親ジェームズを銃撃

 

いや、なんでぇ???いまぁ?

 

と思った人は多いだろう。

ジャームズも銃を持っていたため銃撃戦に。

ヘンリーは負傷。ゾーイはヘンリーを自分の部屋に匿います。

黒人男性は部屋のどこかへ隠れてしまいます。一気にパニック。

 

しかし、家族が大混乱の中、家に近づく集団が。

それはパージを支持する、楽しんでパージをする若者グループ。

身なりや雰囲気を見てみると、少なくとも困窮しているような感じではないんです。自意識が肥大化している若年層というか。いるいる、こういう子たち、と言われがちな感じ

彼らは先ほど匿った黒人をパージするために追いかけていたそうですが、その黒人を匿った主人公家族に差し出せとゆすりに来ていました。

ここ、怖いのはこの集団のリーダーっぽい男が自分たちは若くて、教養があって、育ちも良い。パージも支持している。あなた(主人公)も同じはずなのに、なぜ匿うのか、とガンギマリの目で言うところなんですよ。しかも仮面もつけず堂々と。

お前もパージを楽しめる側なのに、どうして楽しまないのか」と。

しかも、どうにもこの黒人はホームレスで、パージされそうになったところを抵抗して、彼らの仲間の一人を殺してしまったようで、それも大義名分となっています。

「我々は殺すのは構わないが、彼が殺すのは誤りである」「立場をわきまえていない」

と。如実に社会格差が出ていて、それが生死に関わってきてしまっている。しかもそれを国が推奨しているんです。きっつい……

また、ホームレスを匿い続けるのであれば家族もパージするぞと脅します。

敵の味方は敵理論。

 

その後は主人公とホームレスの暗闇かくれんぼです。

この中でチャーリーが黒人を助けようとする様は結構ぐっとくるシーンかと。

彼は一貫してパージに抵抗するんですよね。それは単純に目の前の困っている人を助けたいという思いかもしれませんが、その思いはこの狂った制度に一石を投じる姿勢なわけです。ここはマジで救いかな、と。

両者ぼろぼろの死闘の末、ホームレスを捕まえます。

ここが結構きつい……

ジェームズやメアリーは家族を守りたいだけ

ホームレスは生きたいだけ

当たり前のことが、パージという異常状態で成り立たなくなっています。

その思いを汲み取ったホームレスが自分を彼らに差し出せ、とジェームズに言います。

そんなホームレスの言葉に主人公は我に返ります。

ここはこの映画の醍醐味かな、と。いわゆる良識がありそうで”一見してまとも”な富裕層がこの狂った制度に影響されていて、彼らの言う社会のブタであるホームレスが高い精神性を見せるところなんですよ。人の価値って何なのか、を突きつけるシーン

併せて、主人公たちもこの狂った制度に翻弄されている側なのだと気づくシーンです。

しかし、時間切れとなり、集団が家に侵入してきます。

ここがまた怖い。皆がパージを楽しんでいるのです。

笑顔の仮面をつけているから、というだけでなく高笑いしたりスキップしたり。

もう完全に異常集団。

そしてジェームズが抵抗。お父さんが結構強い。ちゃんとやり返していく。

それでもリーダーの男に刺され死亡します。

しかし、そんな集団を襲撃するもう一つの集団が。

 

そう、あの冒頭に出てきたご近所集団です。次々に若者集団を殺していきます。

助けに来たと思うでしょ?違います

この家族を自らパージするために、集団を壊滅させたのです。

この後半15分がこの映画の肝のような気がします。

要はこの家族が警備システムを売りさばいたお金でいい暮らしをするのが許せない、と。

結局国のためと言いながら、憂さ晴らしをしているだけなんですよ。

 

そこに黒人ホームレスが乱入。家族を助けます。やっぱり退役軍人。強い。

形勢逆転したので、ホームレスは彼ら(ご近所集団)を殺すかどうか、メアリーに尋ねますが、メアリーは拒否。

何もせず朝の7:00を迎えてパージをやりすごす決断をします。

殺さない、という手段をもってパージという制度に抵抗するんです。

そんな大仰なことでもなく、子どもの前でパージに参加する姿を見せたくないというだけかもしれませんが、少なくともパージには加担しません

この場面、ちょっと滑稽なのは7:00のパージ終了の放送でみんなやめるんですよ。

こんな頭のおかしいことをしているのに、規則は守るんです。

 

 

パージという「八つ当たりの大義名分」を与えられた社会では、社会的な弱者がやり玉にあがる可能性が高いわけです。

しかも、この国全体が支持しているパージは殺めちゃいけない人が決まってるんですよ。いわゆる特権階級の人たちです。この人たちを攻撃すると違法になります。

もしこういう世界になった場合、この映画の観客である我々は果たしてパージをする側である強者なのか?それともされる側である弱者なのか?

これ、イカゲームを観た時にもゾッとした部分なんですけど、弱者への嗜虐をエンタメとして消費している我々は強者にいるようで、いつでも弱者に転落することはあり得るんです。

 

そんな心がひりひりする感覚を得たい方にはもってこいな映画かと思います。

どうにもこの後にシリーズ化してみたいで…続編や前日譚にあたる映画が作られているようです。これも見てみようかな。

 

 

 

公式WEBサイトはこちら。英語版ですが、がっつり次回作がメインで取り扱われてますね。

www.uphe.com

 

映画「ゲヘナ 死の生ける場所」を観てみた

…ということで見ました。有言実行。

 

hokishita-honpo.hatenablog.com

 

 

土着信仰・得体のしれない超自然的なものが私は大好物なのでしょっぱなから大興奮です。

 

ただ、これも何のネタバレも踏まずに1回観てほしい。

これは初見こそ面白い映画だと思います。

 

 

 

あらすじ

リゾートホテル建設の視察の為、サイパン島を訪れた土地開発会社の社員ポリーナとタイラー、現地のコーディネーターのアランとペペ、カメラマンのデイブの一行は、候補地であるジャングルに入っていく。そこで洞穴を見つけ奥へ進んでいくと、数体のミイラ化した死体があった。そこは米軍も把握していなかった旧日本軍の秘密基地だったのだ。さらに奥へ進んでいくと突然不気味な老人に襲いかかられ、驚いたアランは老人を突き飛ばして殺してしまう。5人はその場所に秘められた太古から続く呪いに翻弄され、誰も予想できなかった恐ろしい結末に導かれていく。この場所に秘められた謎と、不気味な老人の正体とは…。(アマゾンプライムより)

 

 

 

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以下、所感よりネタバレです。

 

 

 

 

所感

「あれ、こんな感じだったか???」

が正直な感想でした。2回目だったからかな~

1回目の視聴の時の感動が薄れてしまっている。それとも期待値フィルターが過剰にかかっているのか。

映画としてはちゃんと始末が良いし、1連の流れも悪くない

なのに、なんだこの違和感。

これは初見で感動がでかすぎたパターンと見た

とりあえず、徒然書いていきます。

 

まずはOP。いいぞ、いいぞ、このぞわっとする感じ~

サイパンの悲惨な歴史がオープニングとともに示されています。舞台がどんな場所なのかを教えるための映像がちゃんと怖い。

OPから場面が切り替わり主人公で土地開発会社社員のポリーナが移されます。仕事でここに来た様子。しかも昇進がかかっているようです。バリバリ仕事ができそうな雰囲気ですね。

 

どうにもここサイパンにリゾート地を建設するようで、地元の軋轢や住民の反対を押し切りながら強引に進めている様子。登場人物たちはこのご一行ですね。

あと、何となく現地人や他の人種を小ばかにしている感じがにじみ出てていい

これは日本人だから思うのかもしれませんが、何となく一行が白人としてのプライドや「私たちはすごいことを成し遂げようとしている、あなたたちはわからないでしょうけど」みたいな印象をうける。

そもそも土地を買いたたいて、全部ぶっ潰して、リゾートを開いて、富裕層を取り込むなんて資本主義の最たる形なんでしょうけどね。

 

少しずつ登場人物が徐々に出てきます。このシーンはポリーナと同じく会社員のタイラー、現地の案内人のアランとペペ、カメラマンのデイブの性格や人となりがうっすらわかるように描かれています。

ちなみにカメラマンのデイブのTシャツ・・・・・・スタッフに日本人いるな?

(監督が日本人でした。だから日本人の描写に違和感がないのか、と納得)

合わせて現地の説明。スペイン統治時代の話、太平洋戦争の話…ここでは争いが絶えません。

(スペインや日本の話がちょくちょく出てきます)

そもそもこの地は呪われているようです。穢れが染みついている、という感覚でしょうか。でも彼らは大きなビジネスチャンスですから気にしません。(バカデカフラグ)

 

彼らはその土地を撮影しつつどのようにリゾートを開発していくか相談していきます。確認のためにドローンが出てきました!!!この当時は画期的アイテムだったんだよな…

そんな中怪しい岩の集まりと人を発見。現地に赴きます。現地の人がこの岩に祈り?をささげていました。またこの祈祷していたおじいが怖いこと。意味深な言葉を残して去っていきます。物語の不穏なスタートです

 

一行はその先に洞窟を発見。彼らは調べることにしました。(死亡フラグ

どうにもここは旧日本軍の壕だったようです。そして現れる死体の山。なぜか女性も含まれています

皆さん、この死体の服装をよく見ておいてくださいね。あと顔だちも。

そんな壕の中になぜか生きている老人が。ここの演出、めちゃめちゃいい~~~

この老人の造形の皮膚とか、いわゆる骨と皮の感じがめちゃくちゃいい。

今回、この映画のいいところってこういった特殊メイクなんですよね。

明暗のちらつく壕の中で、不気味で、得体のしれない死者たちが襲ってくるという恐怖。

監督が片桐裕司さんという方なんですけど特殊メイクや特殊造形を手がけてきたキャラクタークリエイターでパイレーツイオブカリビアンとかウルヴァリンのお仕事をされていたようで。めちゃくちゃ納得。

(以下の記事がよかったのでシェア)

 

filmaga.filmarks.com

「アラン、絶対にお前は死ね」と遺言を残して死にます。これもなぜアランが名指しなのか……覚えておいてください。(2回目)ちなみにアランは登場人物の中で一番抜け目がないというか、仲間もだまそうとしているタイプです。

ここ、英語で「You must die」って言っているんですけど、「お前は必ず死ぬ」じゃなくて「お前は必ず死ね」なんですよね。字幕でみちゃうと「死ね」って書いてあるから

最初からネタバレを食らっちゃうんですけど…ここも日本語字幕を観る我々は結構不利なのかも…と思っちゃった。字幕なしで見れるようになりたいね(願望)

 

大きな音と揺れに苛まれる彼ら。

気づいた時には老人も、死体もなくなっていました。そしてさっきまで使われていたかのように明るく、新しくなる豪。不可解な現象に動揺を隠せません。

彼らは出口を探そうと探索に出ます。ここで別行動に出ようとするアラン。(めちゃめちゃ死亡フラグ~)

次々襲い掛かる不可解な現象。旧日本兵に襲われたり、幻覚が見えたり。案内人のペペ(現地人)がおかしくなったり。

探索していくとチャモロ人の伝説が描かれた壁画に到着します。ボージョボー人形の原型となった伝説のようです。花嫁と族長を象った2体の人形は離してはいけない、離すと呪われるというもの。

これ一時期めっちゃ流行ったな~……上記のようなバチバチに呪術的な品物ではなく、おまじない的な品物でしたが。(野ブタ。をプロデュースか?)

そんな中、デイブは落ちていた女の人形をポリーナに託します。「男の人形をみつければここから出られるはずだ」と。

 

そして徐々にかつて亡くした死者たちに襲われていきます。デイブは姉のクレアに、ペペは母親に。ポリーナは息子に。

自分の過失の有無に関わらず大事な人を亡くした人たちが一行を襲っていきます。…と書きましたが、どうにも過失がありそう

ポリーナは6年前に息子を亡くしていました。しかもその時恋人を伴っていたために、それに夢中になりすぎて息子が海にさらわれてしまったみたいです。

デイブも「あれは事故だ」と言いつつ姉に許しをこう言葉を吐いています。あとは股座から姉の頭が出てくる描写が怖い。ただの恐怖演出だったらいいんですけど、子宮の辺りに血痕がにじみ出てきたたり、妙に薄着だったり、もしかしたら性的な何かしらがあったのかも?と思わせます。(フロイト的発想よりも直接的すぎるか?)

ペペは母の話をしますが、どうにも母のその奥に自身の信仰がみえます。

母という自らを生み出した存在は、自分を如何様にもできる、というある種の強大なものにすべてを任せてしまう心理というか。彼は地元の人なのでより取り込まれやすいのかもしれません。

そもそも「ゲヘナ」という言葉自体が「死後悪人を裁く場所」すなわち「地獄」なので、その理論でいくとみんな悪人なんですよね。ここはサイパンなので、信仰を持たず、その地を荒らす彼らご一行もこの地にとっては「悪人」に変わりないわけだし。

 

呪いを解くカギを見つけようと、タイラーは日本語が堪能なので旧日本兵の日記を読み上げます。しかし、わかったことは過去、この防空壕でも旧日本兵が呪いに巻き込まれて死んでいったという結末です。(呪いがループしている)

ここも日本人が入っているからなのか違和感が少なくていい。日本刀持ち出したり、甲冑が出てきたりしなくていい。

ポリーナは(正気ではない)ペペが人形を持っているのを見つけ、人形が男女ともにそろったことでこのループから逃れようとしますが邪魔が入ります。アランです

ここが人間の業が深いところですよね。

うまくいけばみんな出られたのに、我先にと利益や欲を優先したり、恐怖に負けてしまったがために全部だめになってしまう感じ。いいね~~~~~~

人形を持つペペとの戦いはアランの勝利。

このシーンも怖くて良い。アランにシャベルで叩かれるたびにペペの顔が崩れていく描写がすごくいい

アランは逃げたポリーナや生きていたタイラーを殺そうと決意します。最後の一人となって生き残るために

一方でアランに襲われつつも生きていたタイラーはビデオカメラを観てあることに気づきます。この呪いの本質とは何なのか「証人となるのは1人だけ」とは何を意味するのか

追ってくるアラン、逃げるポリーナ、呪いの本質を伝えようとするタイラー。この三人が壕の中で対峙。タイラーはポリーナにアランを殺さないように伝えるとポリーナを殺害そしてタイラーもこと切れます。まさかのあっけない幕切れです。ですが、これが正解でした

そう、生き残ってしまいました

 

「最初に死んでおかなければならなかった」のに。(You must die)

 

 

ここからぞわっとするんですよ。怒涛の暗黒ネタバレターイム!!!!

アランはタイラーの持っていたビデオカメラを見返して、最初の死体は死んでいった他の仲間たち、突き飛ばした老人は70年ここに取り残された自分自身だったのだと気づきます。だから、旧日本軍の壕なのにズボンをはいた女性が出てきたり、寄り添う死体が出てきたりしていたのです。

そう、アランだけが壕の中でこの呪いのループに残されてしまいました

スタッフロール後のCパートも呪いの再生産を感じさせますね。(私はあんまり明るい意味を見出さなかった)

 

この映画結構ポスター詐欺というか…

 

filmarks.com

 

正直ポスターだとB級映画バリバリなんですけど、なんかめっちゃもったいない気がする。この感じだとパニック系なのかな?ハイハイ……と思ってみない人も出るんじゃないかと。

 

B級パニックホラーが見たいという人よりか、

映画としてまとまりの良い、オチがあるホラーを観たいという人にはお勧めです。

 

 

 

 

 

 

 

映画「サユリ」を観てみた

どうした、どうした。

めっちゃ面白くない???

白石監督と言えば、カルト、前回記事の「幽霊ゾンビ」といった作品の監督で、ホラーを観る人間たちには有名ですが、結構白石節が強いというか、好きな人は好きだし、苦手な人は苦手…のイメージだったんですよね。

 

幽霊ゾンビのレビューはこちら

 

hokishita-honpo.hatenablog.com

 

 

だけど、これはエンタメホラー

ホラー映画を観たい、だけど面白さも欲しいと思うすべての人に見てほしい作品です。

ひねったところも、解釈が必要なところもない、いわば「エンタメのホラー作品」。

良いものを観ました。

 

 

 

もしこの映画をこれから見ようと思っている方は、できればこのブログも、公式サイトも観ずに観てほしい…

公式サイトがゴリゴリ書いていることもできれば初見で見ると面白さが違うと思っているので…

(3/10追記)

 

 

 

 

あらすじ

神木家は、夢のマイホームへと引っ越してきた。父親の昭雄(梶原善)が郊外にある中古の一軒家を購入したのだ。高校に通う快活な長女・径子(森田想)は自室を持てることを喜び、中学3年の長男・則雄(南出凌嘉)はバルコニーからの景色を眺め、新生活にワクワクした。が、小学5年生で怖がりの弟・俊(猪股怜生)だけは何かを感じ、不安な気持ちだった。

別居していた祖父母、章造(きたろう)と春枝(根岸季衣)も一緒に暮らすことになったのだが、春枝は認知症が進んでおり、引っ越し早々、径子とその母親の正子(占部房子)を間違えたり、ひたすらある一点を見つめ続けてしまったり。

則雄は学校で隣のクラスの女生徒、初対面の住田(近藤華)に突如「気をつけて」と話しかけられ困惑する。住田には霊感があるようだ。すると理不尽な出来事が神木家を襲っていく。弟思いの径子が俊に暴力を振るい、翌日には父の昭雄が死んだ。連鎖するように、祖父の章造も──。

しばらく登校しない則雄を心配した住田が訪れ、忠告した。「あの家、早く出て行って! 出ていかないとみんな……」。彼女の言葉通りに家では則雄の目の前で、弟、姉、母親が次々と怪死を遂げてゆく。

追い詰められ、テーブルの下に隠れるも怯えたままパニック状態の則雄。すると、不気味な笑い声とともに、謎の少女が近づいてきた。そこに現れ、救ってくれたのはすっかりボケていたはずの、春枝ばあちゃんであった。
「夢じゃなかったか。すっかり目が覚めてしまったわい。みんな死んだんか?」
「なんやチラチラ見えとったアレが、全部やりおったか?」

そして意気消沈した則雄に発破をかけ、ばあちゃんは「残されたワシらに何ができる?」と問い、さらにこう雄叫びを上げたのだ。
「いいか。ワシら二人で、さっきのアレを、地獄送りにしてやるんじゃ! 復讐じゃあ!!!!」

(公式サイトより)

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※以下、所感よりネタバレです。

 

 

 

所感

登場人物の引き込み方が良い!!

最初のシーンで起承転結の「起」の導入もうまいし、サユリを取り巻く家族と、その10年後引っ越してきた神木家族のキャラクターの書き方がめちゃくちゃ鮮やかです。この短時間で登場人物の人となり、関係性が書けるのすごいな?

大家族は狭いアパートをでて中古の一軒家に引っ越します。この家が今回の舞台。家が舞台だと「残穢」を思いだしますね……やっぱり家って怖いね…

その中でも一番年下の男の子と認知症になりつつある祖母は「何かある」、とこの家の異変に気付きます。ホラー映画あるある。子どもと、正気を失いつつある人は気づくやつ

怪異の魔の手が家族を襲います。まずはこの家の長女、径子。

このシーン、めちゃくちゃ怖いんだよな。真夜中、ふらふらと起き上がった径子。意識のないまま径子は、これまたふらふらと起きてきて、姉の様子を不審がる俊(一番下の弟)の頭を柱に打ち付けます。

次は父親。真夜中に無表情でテレビをみる径子。心配した父親が部屋に入った瞬間の映像の作り方、めっちゃいい!映画とか漫画とか、視覚をメインにする媒体を上手に使っています。

あと霊感があるっぽい長男の同級生、住田。BL漫画読んでる……この手のタイプが読んでるのめっちゃわかる。この子もめっちゃキャラクターが良い。神木君(則雄)に小さい女の子がついている、と早く言えばよかったと後悔していました。確かに見える人ってこういう葛藤ありそうだよね。「いえばよかった」と「でも、変だと思われたらどうしよう」みたいな。そんな葛藤を抱きそうな、少し引っ込み思案な性格を上手く表しているなぁと。この女優さんがまた演技が上手。

父の死をきっかけに径子はどんどんおかしくなっていきます。まるで冒頭のサユリのようになっていくのです。そして、父、祖父と立て続けに不審死をとげていきます。

 

もうこの迫りくる絶望感がヤバイ。そんな中でも主人公の長男の健気なことよ。

そんな中、長男は近所の人を頼って霊媒師を依頼します。

その方の名がなんと「龍玄先生」

龍玄先生?!?!あの??カルトの???

まさかのカルトの龍玄先生が再登場。(俳優さんは違いますが)

でも来るのは1か月先らしい。早く来て…!!!

 

この後の階段のシーンとかね。

ちゃんとホラー映画なのよ。ぼんやり佇んだり、ふわーっと近寄ってきたり、画角の端に人を映り込ませたり。

弟~~~~~~~!!!(衝撃のシーン)

姉~~~~~~~!!!(畳みかける衝撃のシーン)

母~~~~~~~!!!(そして慈悲のないシーン)

 

1時間もしない前半のうちに家族のほとんどが死ぬの、とんでもねぇ。でも絶望感の連鎖って感じですごくいい。

そしておばあちゃん覚醒(ここが完全に白石監督節だった)

強えぇババァ最強説

長男とばあちゃんで怪異への復讐を誓います。

ばあちゃん~~~~~~

他のホラー映画でも欲しいぐらいの強さ

 

まずは家をきれいにしようと血みどろの家を掃除していきます。

ばあちゃん、さっきと同じ女優さんだよな???役者ってすげぇぇぇぇ

ここからは面白いぐらいの修行回です。ジャンプか

そんなさなかおばあちゃんが、祖父が掘っていた場所を掘り返しています。

私も主人公と同じようにぞっとしたよ。「ばあちゃんも怪異に取り込まれたんじゃないか」って。しかしおばあちゃんは夢に出てきた祖父がここを掘れといったと。掘り進めると人骨と学生証が。「九条小百合」。これが怪異の正体です。

そうだ、これ、ホラー映画だった。

「メインディッシュが出てきたわい」いちいちばあさんセリフがかっけぇ

 

この後のシーンも明暗の使い方がうまいんだよな。ホラー映画のやってほしい演出を全部やってるよ。そのあとギャグ映画になるんだけど。

一瞬おばあさんも怪異に取り込まれかけます。

またこのシーンがいい…取り込まれるかと思ったら跳ね返す、その強さ。

 

あばあちゃんはなにやら反撃のために外出します。

自宅には則雄ひとり。でもこの則雄はすでに強くなっている。

夕日の中で決意を胸に太極拳をする則雄。これもうアクション映画だよ

一人の則雄に襲い掛かるサユリの怪異。そんな中、いやな予感を感じ取った住田が助けに来ます。しかし住田の、サユリに恐怖し、則雄を心配し助けたいという思いにサユリは漬け込みます。住田はサユリに取り込まれてしまいました。

おばあちゃんはサユリが怪異となった元凶、サユリの家族を誘拐してきていました。

とんでもない。

サユリの家族は、引きこもりとなった小百合を殺して庭に埋めました。その結果、小百合は怨霊サユリになってしまったのです。

その後、ばあちゃんは家族を拷問。あまりの痛々しさに目を覆いたくなりますがその後に語られる過去。なぜ小百合は引きこもりになってしまったのか。

ここがちゃんと映画なのよ……!こりゃ小百合もおかしくなるよっていう。あの拷問が手ぬるいと思えてしまうストーリー。「元通りの家族」とは小百合が虐げられた末での家族の形でした。

そして小百合は復讐を果たしていくのです。ちゃんと因果応報でいい!気持ちい!

犯した父の肛門からバールを刺す、見て見ぬふりをした母の目をつぶす、自分をバールで殴った妹に同じ位置で一撃を与えるのも芸が細かくて良い。

 

そして最終決戦。祖母と長男VSサユリ。

白石監督~~~~!!!!

バトル映画だーーーーーーーーー!!!

「事故物件」レベルのアクション感です。

則雄の「生きる力」がサユリを倒し、そして殺し切れなかった母の謝罪が小百合を成仏させるのでした。

 

これ、押切蓮介の「サユリ」が原作なんですね。

そっちも読んでみたいな。

 

www.gentosha-comics.net

 

ホラーの王道演出が見たい。でも、怖かったり後味が悪いのは観たくない。

白石監督ってどんな感じ?

という方にお勧めしたい映画です。同性の友達とみるのも楽しそう。

 

sayuri-movie.jp

 

 

 

 

 

 

 

この映画っぽいことがわかった件

以前、メモ代わりに題名をつらつら挙げたんですけどそのうちの一つがこのタイトルっぽいことがわかりました!!!

 

過去記事はこちら

hokishita-honpo.hatenablog.com

 

 

この中の「なんか題名思い出せないやつ」で記載したんですけど、これでした。

 

 

youtu.be

 

たまたまアマゾンプライムでホラー映画をあさっていた時に、あらすじを読んで、「これでは?」みたいな感覚を覚えて検索してネタバレみたら、これでした。

すっきりした~~~!!!!!

 

今いろいろゲームだったり、私生活だったりが立て込んでいるので、ちょっと来月の落ち着いたタイミングで観よう。

めっちゃ観たい。

めちゃくちゃ起承転結がしっかりできていて、ホラー映画としてもそうなんですけど、鑑賞物としてめっちゃすっきりするというか、爽快な感覚になったのは覚えているんですよね。

 

できれば、これを機にブログも更新していきたい(願望)

 

 

映画「幽霊ゾンビ」を観てみた

すっげ久しぶりです。下書きに残っていたから、もったいないので上げます。

ちょいちょい内容を忘れているところがあるんだけど、もうUPしちゃう。

 

 

怖いものと怖いものを足したら怖いに決まってる!という発想のもと作ったんか?という映画です。

監督は白石監督です。これを聞くだけで見たくなる人は見たくなるはず

 

あらすじ

アイドル・遠野実花のファンであるタクシー運転手・齊藤は、ある日、誤って異端の民俗学者・平野を轢いてしまう。それ以来、平野の幽霊に悩まされる齊藤。そこで、心霊交信機なるものを購入し、平野と交信する。すると、平野は齊藤に主神村に行くように指示。齊藤は主神村に...。(アマプラより)

www.kinejun.com

 

予告動画がなかったのでキネマ旬報のサイトをリンクで挙げときます。

どうだい、このポスター…みたくなっただろう??

 

 

 

 

 

 

所感

開始早々、タクシー運転手の主人公、斎藤が民俗学者を轢くシーンのスピード感よ。

そして、斎藤のおびただしいリスカ跡は置いといて…なんでサバイバルナイフなんだよ!轢いたことを嘆いている、壁のアイドル写真との一人芝居。もうこれギャグだよな???

変なシーンなのにところどころの演技がうまくてびっくりする。温度差で風邪ひく。

 

また民俗学者の胡散臭いことよ……とりあえずロンゲにしたろ?という。

轢かれた民俗学者の手帳を拾って、そこから民俗学者の追っていた心霊の謎を主人公が追っていく流れになるんですが民俗学者っていうより都市伝説ハンターじゃねえか。

主人公と轢かれた民俗学者(平野先生)が心霊交信機でやり取りするのはもう普通に少年漫画だわ。

 

…と冒頭から突っ込みが止まらない。

 

そして場面が飛んでいきなり「前日」

まだ生きている平野先生が村を探索しています。その一方で同じ村の中で、タクシー運転手の憧れのアイドルみかちゃんとその同級生が2年ぶりの再会を果たします。

そんな両軍が邂逅。平野先生からこの村の言い伝えを聞く若者たち。

そしてB級ホラーのセオリー。罰当たり若者が出てきます。

村長の息子でパンクに染まってしまいました。

 

鬼玉石の杭を外しちゃいました。そしてゾンビ化。

出てきたぞ、ゾンビ!!!!!!

そしてどんどんゾンビ化していく村人たち。

噛まれると数分とかからずにゾンビ化します。とんでもねぇ。

Tウイルスもびっくりだよ。(70分しかないので、このぐらいスピーディーにいかないと終わらんのやろうな)

 

みかちゃんはロッカーの中に隠れ鍵をかける。

茂はみかを助けるためにおとりになります。

ここでゾンビに囲まれて決め台詞「まだ童貞なのによ!」いるか、このセリフWWW

美佳のロッカーのカギを持った平野先生はゾンビに追いかけられ逃げまどっているところを主人公に轢かれたのでした。

だから、みかを助けてほしいがために、平野先生は幽霊になってでも主人公へ助けを求めたのだと、やっとわかります。(この時点で40分。導入が長い…)

 

そしてこの平野先生の体験を追体験した斎藤は主神村へ向かいます。

みかちゃんを救うために……

 

主神村についた斎藤。完全に羽生田村(昼)です。

リスカ用サバイバルナイフと心霊交信機を携えて戦いながら逃げまどいます。

(意外と斎藤の戦闘能力が高い)

そして謎のBGM。

あとちょくちょく見切れる平野先生(幽霊仕様)のモザイクが荒~~~~~

 

そして始まる斎藤のゾンビ化。先ほど逃げる際に噛まれていました。

そしてみかちゃんに襲い掛かりますが住んでのところで平野先生が斎藤を呪います。そしてまともになる斎藤。どういうこっちゃ????

幽霊の平野先生の力により、斎藤は死にながらにしてゾンビになったのです。

 

そう、幽霊ゾンビです。

(タイトル回収~~~~~~~~)

 

あとさ、校舎の壁にビニール貼ってるんだけどさ……

これ血しぶき防止用?????

ビニール貼ってあるシーンだけ血しぶきが飛ぶんだよな。

確かに血のりの掃除大変だもんね。

 

そしてクライマックス。

全ての元凶の村長の息子を倒しますが、その遺体から化け物が飛び出し斎藤の口へと取りつきました。それを平野と斎藤が何とか鉈で撃退。

平野幽霊だったんじゃねぇのか???

その化け物から親玉の本体が出てきました。

 

そして一言。「あんたの目、生きてんじゃん」

幽霊ゾンビとなりながらも彼はみかちゃんを助けたことで「生きる」ことができました。

 

 

支離滅裂だったろ?でもこんな感じなんや……

 

 

てか、斎藤ノッチだったの?????

正直一番演技うまかったぞ。

 

 

 

なんかそういえば以前見たからもっかいみたいな~と思うホラー映画

以前どこかで見たものの、いまいち題名や細部が思い出せない映画たち。

とりあえず書き記しといて、また見る機会があったらみたい。

 

スノーピアサー

確か休日の昼間にやってたか、WOWOWだかで見たやつ。アマプラでプラットフォームを観た時に「なんかこんな感じのやつ、観たことあるな~」と思って検索したら題名出てきた。

当時は題名とか気にせず、親がみていたものを横眼から見たりしていたので結構断片的なシーンしか覚えていなくて結構見つけるのに苦労する。

下階層の人々が昆虫を基にした、れんがみたいな食事をとっていた記憶。

 

ノープ

アマプラで見た気がする。ジョーダンピール監督作品だし…思ってみたら結構難解に感じた。ちょっと映像がもっちゃりというか…たぶんもう少し噛みしめながら見ると面白いのでは?という期待があり、もう一度みたい作品。自分の中で消化不良を起こしているのがなんとなく気持ち悪いな~みたいな。

 
スイッチオフ

サバイバル劇なんだけど、とりあえず姉妹の境遇が結構悲惨でうんうん唸りながら見た記憶。二日酔いの迎え酒じゃないけど、なんかこういうのが見たくなるんよな。WOWOWの連続ホラー特集で見たはず。でも当時ホラーではないよなって思ったんよな。

 
ロブスター

たしか大学生の時に、その街に唯一ある単館の映画館で見た。都会の人には信じられないだろうが、イオンシネマと趣味でやっているような単館の映画館しかない地方都市もあるのだ。だいたいガラガラだし、来るお客さんも見たことある人ばっかりなんだよな。休日にやることもなく徘徊していた時に見つけて、上映情報をみて時間合わせて次の週に見に行ったんだよな。たしかその県唯一のアニメイトの裏にあったような…(わかる人にはわかりすぎる情報)

 
2重螺旋の恋人

大学院生の時に、なんか一般向けじゃない、ちょっと単館でやってるような映画がみてぇなぁという、邪な気持ちで見た映画。京都の出町柳に出町座という単館の映画館があって、めちゃくちゃ人がごった返していたんだよな…笑。なんかキュウソネコカミの「サブカル女子」の曲で「こみまくる隠れ家カフェ」の一説を思い出した。

劇場内も結構きゅうきゅうで、横が同じ年ぐらいの男性だったんだけど結構気まずいシーンもあり無性に緊張してしまった私はまだまだガキだった。

1回じゃ、シーンの繋がりというか、内容がミスリードさせているような、これも消化不良みたいな感じでもう一回見たかったんだけど、何せ実習と修士論文と授業が忙しく見る機会は得られなかったんだよな~

当時交際していた彼氏に「そんなエロいの見に行ったのW」みたいな揶揄のされ方をされて、羞恥と落胆に苛まれた記憶がある。まぁ確かにR-18だったんだよな。これ。

 

ザ・リバー~呪いの川~

めっちゃ面白かったんよな。WOWOWで見て、気になって追っかけてみた記憶。原作がスティーブンスピルバーグで、監督がパラノーマルアクティビティの人だったから、当時キッズだった私にはホラー、特にビデオカメラで撮影している映像の作り込みの面白さがめちゃめちゃ新鮮だった。

ただ、この題名だったかまだちょっと不安。アマゾンって調べるとアマゾンプライムばっかり出てくるし、アマゾン川ってしらべるとドキュメンタリーばかりで…

観てみないとなんとも確信が持てない。

 

キングダムホスピタル

スティ-ブンキングってすっげぇよな。めっちゃ前の作品なのにあの世界観というか、ぞくっとするような風景とか覚えてるもんな。もう一度単純に見たい。いまならもっと味わえるはず。

 

ディセント

なんかメモに残ってた。見ようと思ったものかな?とりあえずここにもメモ。

洞窟の話っぽい。

 

なんか題名思い出せないやつ

洞窟つながりで思い出したんだけど、探検隊の数人が洞窟か遺跡に迷い込んで出てこれなくなるやつ。ブードゥーの呪術が関係していて、出し抜きまくって生き残ったやつが不死のまま洞窟に取り残されてしまい冒頭に戻る…みたいな。たぶんこの映画の題名を調べたくて出てきたのがディセントなんだろうな。めっちゃみたいのに結局名前が分からない

 

(r)adius

 

SF系のホラーだった記憶。これもWOWOWのホラー特集で見てホラーじゃなくね?って思った記憶。「めっちゃ面白い」ってなったわけじゃないけど、なんかもう一回見たいんよな。